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一般的な歯科診療
食事を楽しむのに欠かせない大切な歯を守るため、お口の健康作りに取り組みましょう。お口の病気の代表と言えば、虫歯です。虫歯が進行したり再発したりしてたくさん削れば歯はなくなってしまいますので、早期治療と予防が大切です。
当院では、虫歯になった歯でも健康な部分をなるべく多く残せるよう、丁寧かつ慎重に削り取ります。治療に伴う痛みも、なるべく少なくするよう配慮します。ただし、虫歯が深くなり神経に達してしまったら、虫歯自体の症状としてしみたり痛くなったりしますので、ご注意ください。治療も、歯を多く削ることになり、さらに神経をも抜く可能性が高まります。
虫歯は感染症であり、その原因である虫歯菌は糖質をエサとして歯垢・歯石の中に住み着いています。虫歯を防ぐために毎日歯磨きをして歯垢を溜めないようにするとともに、早期発見のため定期検診を受けましょう。
小児歯科
今お子さまのお口にある乳歯は、永久歯にバトンタッチするまでの間に大切な役割を果たします。食べ物を噛んでぐんぐん大きくなる時期に欠かせない栄養を取ること、数多くの言葉を覚える時期にクリアな発音をすること、永久歯に生える位置をガイドすることです。
本来のタイミングよりも早く乳歯を失ってしまうと、これらの大切な役割に支障となるため、虫歯を作らないよう注意してあげてください。もし虫歯ができてしまったら、きちんと治療を受けさせましょう。
虫歯を早期発見するためには、年に3～4回のペースで歯科検診を利用すると良いと思います。歯科医院に来ることで、虫歯の検査に加え、場に慣れたり予防処置を受けたりすることができます。予防処置とは、フッ素塗布やシーラントのことです。フッ素の作用と歯垢の蓄積防止で、虫歯になりにくい口内環境にします。
虫歯予防には、ご家庭での取り組みも欠かせません。歯磨きの方法やコツに加え、食生活の注意点もお知らせします。
予防診療
予防が大切ということは、多くの方がご存じかと思います。では、ご自分が虫歯になりやすいか、それとも歯周病になりやすいかはお分かりでしょうか。歯科医院で行う予防は、一人ひとりのリスクを検査して管理し、トラブル防止につなげるものです。
お口の検査に加え、PMTCというクリーニングも行います。歯科医師や歯科衛生士が機械を使って汚れを磨き落とす処置で、ご自分で磨くのが苦手な箇所や硬くなった歯石もすっきりと落とすことができます。茶渋やタバコのヤニが落ちるという点も魅力です。実は、歯に付着したばかりの汚れや歯垢なら歯磨きで落とせますが、硬くなった歯石は歯科医院でしか取れません。セルフケアだけで十分と思わず、当院をご利用ください。
また、当院はオーラルフレイルの予防にも取り組んでいます。オーラルフレイルとは、歯と口腔機能の衰え・衰弱のことです。栄養を取り込むことや誤嚥の防止、和やかな会話に支障をきたす恐れがあります。当院ではお口のケアを通し、フレイル防止に役立ちたいと考えています。
歯周病治療
歯周病という言葉はご存じでも、その恐ろしさや治療方法についてはあまり知らないという方が多いのではないでしょうか。歯周病は、歯垢に潜む細菌が引き起こす感染症です。虫歯と違い、歯そのものではなくその周辺組織がダメージを受けます。
歯周病は初期症状が目立たず、たまに少しの出血や腫れぼったさがあっても軽視してしまいがちです。しかし、そのままにしてれば進行していき、歯がぐらついて物が噛みにくくなり、やがて抜け落ちてしまいます。進行の段階で口臭が強くなることも知られています。
治療の基本は、歯磨きです。けれども、歯茎との間にある歯周ポケットの中までは磨くことができません。定期的に当院へ通い、機械を使ったクリーニングを受けることが大切です。ポケットが深く、隙間から器具を入れただけでは掃除しきれなくなった場合は、切り開いて治療する方法もあります。
歯周病は、歯茎や歯根を包む膜、支えている骨を溶かす病気です。当院では、溶けた組織の再生を促す治療もご用意し、皆さまをサポートします。
審美治療
一般的な歯科診療が虫歯や歯周病などの病気を治療して機能を取り戻すことを目的とするのに対し、審美治療は美しさと健康の両方を追求するものです。美しい歯や歯茎は、笑顔をより美しく演出してくれると信じています。
お口元の美しさを目指すための道筋は、主に次の4点に集約されます。「天然歯を白くすること」「整った歯並びにすること」「歯茎の外見を美しくすること」「歯の欠損部分を補って周囲と調和させること」です。例えば、削った歯を修復したり入れ歯を作ったりする材料として、白くて丈夫なジルコニアをご用意しています。
こうした治療により、皆さまのコンプレックス解消のお役に立ち、人生を豊かにすることにつながれば嬉しいです。
CAD/CAM
当院ではCAD/CAMシステムという機械を導入し、詰め物・被せ物などを作製しています。一般的な型取りではお口に樹脂を含んで固まるのを待つのに対し、CAD/CAMシステムを使う場合は口腔内をカメラでスキャンして型取りをします。
スキャンしたデータはコンピューターに取り込まれ、そのデータ上で詰め物・被せ物をデザインすることが可能です。そのデザインをもとに、院内にある加工機が材料から自動で詰め物・被せ物を削り出します。デジタルデータを機械同士でやりとりするため、型がゆがんでしまうことはありません。できあがった物を患者さまのお口にセットすれば治療は完了です。
生体親和性の高いセラミック材料を使用するため、金属アレルギーがある方にもお使いいただくことができます。見た目にも、美しく白い歯に仕上げられます。治療期間は、早ければ1日で終わりです。治療箇所によっては、保険適用で治療することができます。
入れ歯（義歯）
歯を失ったままにしていると「噛めなくて食べられない」「思うように発音できない」「噛み締められず、うまく力が出せない」といった問題があります。そこで、入れ歯で補うことにしたものの、どうもしっくり来ないということはないでしょうか。
保険診療で作る一般的な入れ歯は使える材料に制約があり、見た目や厚さなど患者さまのご要望によってはお応えできません。そうしたご要望にもより多くお応えするため、特殊な材料を使用した入れ歯も取り扱っています。留めるのに金具を使わないノンクラスプデンチャーなどもご用意しています。
「固い物もしっかりと噛みたい」「ぴったりフィットさせたい」「入れ歯と気付かれたくない」といったそれぞれのご希望に合わせ、入れ歯をご提案いたします。
インプラント
インプラントとは、医学用語で「植立する」という意味です。歯科では、失った歯の代わりにチタン製の人工歯根を植立し人工の歯を固定する治療を、インプラント治療と呼びます。心臓移植などとは違い、身体になじみやすい人工物を使います。
入れ歯やブリッジなど歯を補う治療方法はほかにもありますが、インプラントの良さはほかの歯を支えにしなくて済むという点にあります。残った歯に余分な荷重をかけないため、保護することにつながると考えています。インプラントは顎の骨に固定されていますから、硬い食べ物でもしっかりと噛めることも魅力です。結果として、骨に刺激が伝わり、骨がやせるのを防ぐことにも役立ちます。
そして、見た目が自然という特徴も見逃せません。外側に金具が出ている箇所などはないので、ご自分の歯と同じように周りの歯に溶け込みます。人工歯の色味は、一人ひとりに合わせて調整することができます。
ホワイトニング
天然歯は、コーヒーやワイン、タバコなどによる色素沈着や、加齢、歯の損傷などによって着色します。過酸化物を歯に塗って有機物を分解すれば、白さを取り戻し、ワントーン明るい歯を目指すことができます。これが、歯科で提供するホワイトニングです。
ホワイトニングの方法は、大きく分けて二つあります。院内で完結するオフィスホワイトニングは、歯科医師が歯の状態を検査した後に、ホワイトニング剤を塗ってライトを照射します。1回の施術でも、色の変化が分かりやすいことが特徴です。
一方、医院でマウスピースを作製した後、毎晩ホワイトニング剤を付けて就寝する、ホームホワイトニングというものもあります。日数をかけてじっくりと白くしていくため、作用が長持ちしやすいことが利点です。
なお、歯の性質や変色の経緯によってはこれらの方法ではホワイトニングできないケースもあり、被せ物などの人工物にも薬剤は反応しません。被せ物も合わせて白くしたい場合は、天然歯をホワイトニングした後に、色調を揃えて作り直します。